CDジャケットに記載すべきマークや規定文について

CDジャケットのデザインをするときによく分からないのがCDジャケットに記載しなければならない「マーク」や「規定文」等ではないでしょうか?品番やディスクマークは分かるとしても、著作権に関する文章やその英語表記など、何をどう記載すべきなのかよくわかりませんね。今回は日本レコード協会規格が推奨する「オーディオCDの表示事項及び表示方法」を参考にしながらご案内したいと思います。

【1】日本レコード協会規格によって推奨されている表記事項

日本レコード協会規格によって推奨されている「CDに表示されるべき基本的な項目及びその内容」が下記になります。「表示されるべき」という表現ですので、絶対に記載しなければならないという訳ではありません。ただ、CD発売後のトラブルを避けるため、商品を管理しやすくするため、流通会社から記載を薦められているため、記載したほうがメジャー感がでるから(笑)、など様々な理由があるかもしれませんが、自身にとって必要な項目をちゃんと判断して適切に記載する事が大切です。

システムロゴ CDの製造・販売に関するライセンス契約に基づくオーディオCD用のロゴ。
シンボルマーク 8センチオーディオCD用の業界統一マーク。
レーベルマーク 当該オーディオCDを発売するレコード会社が所有・管理する商標,原盤契約などに基づき使用する商標・マークなどの総称。
収録内容 アルバムタイトル,トラックタイトル,作者名(作詞者名,作曲者名など),実演家名(歌手,演奏者,指揮者など)など,当該オーディオCDに収録されている作品の内容に関する情報の総称。
トラックナンバ(TNO) オーディオCDの収録トラックを識別するための番号
録音方式又はその略号 当該オーディオCDに用いられた音源の録音方式名又はその略号。
録音使用許諾表示 当該オーディオCDに収録された音楽著作物は,権利者の許諾を得たものであることを明示するもの。
丸にPの表示 当該オーディオCDに関するレコード製作者の権利について,実演家等保護条約及びレコード保護条約の規定に基づく条約上の保護を受けるための必要要 件。表記方法は(P)、著作物の最初の発行年、製作者を記載します。
発売年月日 当該オーディオCDの新譜発売年月日(定期発売日又は臨時発売日)。
丸にL、丸にYの表示 当該オーディオCDが邦盤であるか、洋盤であるかを識別する記号。(L)は邦盤をあらわし、(Y)マークは洋盤をあらわしています。
貸与許諾禁止表示 当該オーディオCDを発売するレコード会社が貸与権に基づき,貸与許諾を禁止している商品の場合,その旨を明示するもの。
無断賃貸・複製・送信可能化禁止表示 レコード会社及び関係権利者の権利擁護のため,貸与権,複製権及び送信可能化権に基づき,違法な賃貸・複製・送信可能化行為を禁止する表示。
原産国表示 当該オーディオCDを製造した国名の表示。景品表示法に基づく商品の原産国に関する不当な表示(告示)及び運用基準による。
商品番号 RIS 502に基づく商品分類用の記号・番号(日用品番)。
JANコード JAN(Japanese Article Number)コード体系に基づくPOSシステム用バーコード。
価格 当該オーディオCDを発売するレコード会社が表示する小売価格。
再販価格適用期限 時限再販制度に基づく再販価格の適用期限(年月日)を示す表示。
発売会社名又はその略号 当該オーディオCDを発売するレコード会社の社名又はその略号
製造会社名又はその略号 当該オーディオCDを製造した会社の社名又はその略号。
注意事項 消費者の不用意な取扱や保管による事故を防止するための記載事項。“取扱上の注意事項”と“保管上の注意事項”とがある。
録音関係事項 消費者の誤解・誤認を防止するために表示する録音に関する記載事項。
容器包装識別表示 外装フィルム等の再商品化義務のある容器包装を識別する表示。

【2】自分のCDに記載が必要な項目をピックアップ

上記の項目をすべて記載しようとすると、さすがにボリュームが多すぎてジャケットがそれだけで埋まってしまいそうです(笑)。ですので、上記の項目の中からEXTREME-LABが判断した載せた方が良いと思う項目を以下にいくつかピックアップしました。おおむね、これらの項目を載せておけば問題はないかと思います。あくまで弊社でピックアップした項目ですので、追記が必要な項目や逆に必要ないという項目は自身でご判断下さい。

【3】一般的によく記載されている項目

システムロゴ

CDの製造・販売に関するライセンス契約に基づくオーディオCD用のロゴ。

レーベルマーク

当該オーディオCDを発売するレコード会社が所有・管理する商標,原盤契約などに基づき使用している商標・マークなど。

発売年月日

当該オーディオCDの新譜発売年月日(定期発売日又は臨時発売日)。※上記のサンプル画像で記載している「18.6.19」は2018年6月19日という意味になります。

品番(商品番号)

商品分類用の記号・番号。決まりはないためアルファベット3〜4字、数字3〜4字程度の好きな番号で良い。(例)ABCD-0001など

録音関係事項

消費者の誤解・誤認を防止するために表示する録音に関する記載事項。

(P)マーク&(C)マーク

(P)マークはオーディオCD制作者の原盤権について「実演家、レコード製作者及び放送機関の保護に関する国際条約」という国際条約に基づく保護を受けるための表示。(C)マークは万国著作権条約の規定に基づいた条約上の保護を受けるための表示。

製造年と(P)&(C)の権利者

制作したCDの製造年と(P)マーク、(C)マークの権利者。

原産国表示

当該オーディオCDを製造した国名の表示。弊社(エクストリーム・ラボ)の場合、台湾での製造なので「MADE IN TAIWAN」となります。

価格

当該オーディオCDを発売するレコード会社が表示する小売価格。

無断賃貸・複製・送信可能化禁止表示の英訳

(11)の表記を英訳したもの。

無断賃貸・複製・送信可能化禁止表示

レコード会社及び関係権利者の権利擁護のため,貸与権,複製権及び送信可能化権に基づき,違法な賃貸・複製・送信可能化行為を禁止する表示。

【4】その他、よく記載される項目

上記の項目以外にもよく記載されている項目があります。

JANコード(バーコード)

CDを流通させて販売する場合など、JANコードの取得・記載が条件になっていることがほとんどです。その場合はJANコードを記載します。

取り扱いのお願い

CD自体の取扱いについての注意文です。以下のような内容であることが一般的です。
●ディスクは両面共、指紋、汚れ、キズ等を付けないように取り扱って下さい。●ディスクが汚れたときは、メガネふきのような柔らかい布で内周から外周に向かって放射線状に軽くふき取って下さい。レコード用クリーナーや溶剤等は使用しないで下さい。●ディスクは両面共、鉛筆、ボールペン、油性ペン等で文字や絵を書いたり、シール等を貼付しないで下さい。●ひび割れや変形、又は接着剤等で補修してディスクは、危険ですから絶対に使用しないで下さい。〈保管上のご注意〉●直射日光の当たる場所や、高温・多湿の場所には保管しないで下さい。●ディスクは使用後、元のケースに入れて保管して下さい。●プラスチック・ケースの上に重いものを置いたり、落としたりすると、ケースが破損し、ケガをすることがあります。

(X)マーク ※貸与許諾禁止表示

当該オーディオCDを発売するレコード会社が貸与権に基づき,貸与許諾を禁止している商品の場合,その旨を明示するもの。

【5】注意すべき表記について

価格の税込表記

価格の表記については消費税についても記載する必要がありますが、消費税の税率が変わってしまう事を想定して記載する必要があります。例えば、2018年現在の消費税率8%で考えて「定価¥2,500(税抜価格¥2,315)」などと表記してしまうと、税率が10%になったときに誤りとなってしまいます。ですので「定価¥2,500+税」などと表記しておけば安心です。

原産国表記の誤り

原産国表記はあくまでもCDプレスを行った場所になりますので注意が必要です。つまり日本にある弊社(エクストリーム・ラボ)にご注文いただいておりますが「MADE IN JAPAN」と表記出来ると言う訳ではなく、弊社のCD製造工場のある「MADE IN TAIWAN」という表記にする必要があります。誤って「MADE IN JAPAN」と表記してしまうと、税関で止められてしまい輸入する事が出来なくなります。

【6】まとめ

以上、CDジャケットに記載すべきマークや規定文についてまとめてみました。規定文や著作権に関する表記は、自身の財産になりうる「CD」を守るために非常に大切なものです。特にインターネットで世界中に発信する事が出来る今は音楽家自身が自己防衛として作品の権利を守る知識を持っておく必要があるのではないでしょうか?このような点をクリアした上で、世界中に音楽を発信していければ幸いです。

CDプレス・ジャケットデザイン|EXTREME-LAB

CDプレスの『投げ込み印刷』って何!?

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CDプレス|投げ込み印刷

CDプレスをする際に「投げ込み印刷」という用語がでてきますが、デザインや印刷について全く知識のない方に取っては何のことか分からないかと思います。何かを投げ込むんだろうな、という想像はできると思いますが単刀直入に言ってしまえば「歌詞カード」や「ライナーノーツ」などCDに封入する印刷物のことです。しかし、投げ込み印刷には沢山種類があり、紙質も何種類かありますので少し分かりやすくご紹介したいと思います。

投げ込み印刷は入れなければならない?

当然ですがそんなことはありません。歌詞がある音楽やライナーノーツなどを読ませたいという目的がある場合は入れた方がよいでしょうが、シングルで2〜3曲程度であればジャケット本体の中面などに記載することも出来ますし、投げ込み印刷を入れずコストを限りなく下げたいという場合はHPなどにそれらの情報を記載するというパターンもあります。しかしアルバムのように10曲以上になる場合などはジャケット本体に記載するにはスペースが足りませんので、歌詞カードを入れることが必要でしょう。

載せたい情報にあわせて仕様を選ぶ

投げ込み印刷は2ページから20ページまで多彩な種類があります。単純に歌詞を2〜3曲ほど載せたいという場合は2ページ(ペラ)で事足りると思いますが、写真やイラストなどを載せたりライナーノーツなども入れたいという場合は最大で20ページまでの仕様を選択することが出来ます。(※20ページの場合は封入出来るケースが限られてきます)ですので、どういった内容を載せたいのか大体の文量を把握した上でご注文いただくことが大切です。目安としてですが、少なめの歌詞であれば1ページに2曲ほど、多めの歌詞であれば1ページに1曲くらいとなる場合が多いです。

同じページ数でも折り方などが異なる

4ページ以降はすべてが中綴じ見開きタイプという訳ではありません。同じ8ページでも、中綴じ、巻々四つ折り、十字折りと3種類あります。特にブックレットタイプでの8ページと横に長い8ページ巻々四つ折り、そしてポスタータイプの8ページ十字折りでは手にした時の印象が全く異なりますので、文量だけではなくデザイン的な視点も含めてセレクトする必要があります。

投げ込み印刷_2P(ペラ)

投げ込み印刷_2P(ペラ)

投げ込み印刷_4P(二つ折り)

投げ込み印刷_4P(二つ折り)

投げ込み印刷_6P(巻三つ折り)

投げ込み印刷_6P(巻三つ折り)

投げ込み印刷_8P(中綴じ)

投げ込み印刷_8P(中綴じ)

投げ込み印刷_8P(巻々四つ折り)

投げ込み印刷_8P(巻々四つ折り)

投げ込み印刷_8P(十字折り)

投げ込み印刷_8P(十字折り)

投げ込み印刷_10P(10ページ折り)

投げ込み印刷_10P(10ページ折り)

投げ込み印刷_12P(中綴じ)

投げ込み印刷_12P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(16ページ折り)

投げ込み印刷_16P(16ページ折り)

投げ込み印刷_20P(中綴じ)

投げ込み印刷_20P(中綴じ)

紙質も選べる

弊社エクストリーム・ラボでは投げ込み印刷について紙質を変更することが出来ます。通常の紙質はコート紙(グロスニス)ですが、他にはコート紙(マットニス)、マットコート紙、新聞紙、クラフト紙、上質紙、トレーシングペーパーなどが選ぶことが出来ます。それぞれ風合いが異なりますので、投げ込み印刷のデザインや楽曲の雰囲気などに合わせて適切な紙質をお選びいただくことによりリスナーにより深い印象を与えることが出来ます。

投げ込み印刷・紙質変更
仕様/枚数 1〜500枚 501〜1000枚 仕様/枚数 1〜500枚 501〜1000枚
コート紙(グロスニス) 追加料金なし 追加料金なし クラフト紙 ¥27,500 ¥31,500
コート紙(マットニス) ¥5,600 ¥8,500 上質紙 ¥27,500 ¥31,500
マットコート紙 ¥27,600 ¥31,500 トレーシングペーパー ¥30,700 ¥33,500
新聞紙 ¥30,700 ¥33,500      

コート紙(グロスニス)

一番ポピュラーで、歌詞カードやライナーノーツなどで良く使用される紙質です。街においてあるチラシなどで光沢がある一番良く見るタイプのものを想像していただければ良いかと思います。印刷の仕上がりは発色が良く、光沢感がありツルツルとした質感の用紙です。

コート紙(マットニス)

上記のコート紙(グロスニス)より光沢感を抑えたものがコート紙(マットニス)です。コート紙(グロスニス)よりももう少し光沢感を抑えたいという要望のあるお客様には最適です。

マットコート紙

コート紙ほどの光沢はありませんが、光沢が全然ない訳ではありません。インキがのった部分は光沢感がでるような仕上がりが特徴です。コート紙ほどの光沢は必要ないが、ある程度発色もよく落ち着いた、しっとりとした仕上がりがを求めるお客様にはこのマットコート紙は向いているでしょう。

新聞紙

まさしく新聞紙を想像いただければ、それそのものです。それゆえ強度はもちろん弱い紙になります。しかし他の紙にはない独特の風合いと手触りですので、ぴったりとあったデザインがハマればとてもインパクトのある投げ込み印刷となります。

クラフト紙

クラフト法によって製造されたパルプを原料とした洋紙ので、強度を落とさぬよう漂白工程を行なわない紙です。ダンポール表面や封筒のような茶色が特徴的でザラッとした質感があり、光沢はほとんどありません。これも新聞紙同様に特徴的な紙ですので非常にインパクトがあります。

上質紙

紙表面に加工していない非塗工処理紙となります。特徴としてはペンや鉛筆などで記入出来ることがあります。印刷の仕上がりとしては、インキがによる盛り上がりもなくフラットで、なおかつ発色をおさえた温かみのあるザラッとした仕上がりとなります。

トレーシングペーパー

透明感のあるトレーシングペーパーは、見た感じでは薄いプラ板のようですが、ちゃんと木材パルプを原料とした紙となります。透明感があるため重なったときに下の印刷が映り込んできます。ですのでそういった効果も含めたデザインを行いたい場合にご利用下さい。

まとめ

CDを手にした人にとって歌詞カードやライナーノーツは、ミュージシャンのメッセージをより明確に伝える翻訳機のようなものです。かつて私もワクワクしながら読みふけっていたことがあります。歌詞などは特に行間や字間、漢字かひらがなかなどによって驚くほど印象は異なりますし、加えて紙質によって温かみなども感じることも出来ます。歌詞などは耳コピしていた言葉と実は違っていたりということもおきたりするのも醍醐味かもじれません。配信やサブスクリプションが多くなった今だからこそフィジカルにしかあり得ない表現が投げ込み印刷にはあるのではないでしょうか。

CDプレス・ジャケットデザイン|EXTREME-LAB

紙ジャケット4パネルの「中面継目」とは何か?メリットとデメリットをご紹介

ここ数年、従来の定番商品だったジュエルケースよりも紙ジャケットのご注文が上回ってまいりましたが、紙ジャケット4パネルの「中面継目」についてのご質問を定期的にいただくので今回記事にまとめさせていただきました。これから紙ジャケット4パネルでのご注文をお考えのお客様はぜひ参考にご覧頂ければ幸いです。

中面継目とはなにか?

通常の紙ジャケットE式4パネルはジャケットを見開いた時に左右のページの間に白い余白ができるのですがこれを弊社では「中面継目」とよんでおります。何故継目が出来てしまうかというと、元の紙ジャケットテンプレートの展開図が継目が出来てしまうような仕様になっているためです。これは、中面に継目をもうけたほうがジャケットを開閉しやすいということ、そしてコスト面での理由があります。変わって、紙ジャケットA式は基本的すべて「中面継目なし」となっています。

通常の紙ジャケットE式は「中面継目あり」

通常の紙ジャケットE式は中面の継目があります。以下は弊社の「K4-01」というテンプレートの展開図ですが、サイズは 縦126mm×横125mm×背3mm 、ポケットは1つで見開き状態の右側にあり、ポケットには切込あり、内側からCDや歌詞カードを封入する仕様となっております。

 

中面継目あり:展開図

中面継目あり

表紙に当たる部分が「COVER」、裏面が「BACK」、中面左側が「INSIDE COVER」、中面右側が「INSIDE BACK」となります。センターで折り返して糊付する仕様ですので、シンプルで汎用性の高い作りとなっております。展開図をご覧いただくと分かるかと思いますが、中面左右のページが繋がっておりませんので、このまま組み立てることにより中央に白い余白が出来ることとなります。

紙ジャケットE式で「中面継目なし」も可能

通常のE式より若干料金が上がってしまいますが中面に継目のない紙ジャケットE式のご依頼も可能です。以前は…というか現在でも行っておりますが、この継目をなくすために紙の裏面に印刷を行うという方法をとっておりました。つまり継目の白い部分に印刷をしてしまうということです。しかしその場合、表面と裏面とで紙質が異なるため色の誤差が発生してしまうので最近ではほとんど行っておりません。※弊社に関してですが。下記が中面継目なしの展開図となります。中面にあたる左右ページに切れ目がありませんので、中面が繋がった状態で組み立てられることとなります。

中面継目なし:展開図

中面継目なし

紙ジャケットA式はすべて「中面継目なし」

紙ジャケットA式についてはすべて中面継目なしの仕様となっております。それは「紙ジャケットE式とA式の違い」のページにも記載しておりますが、E式は上記にも述べましたように組み立てる上で発生してしまう左右の切れ目部分です。変わってA式は左右ページにまたいで一枚の紙を貼付するので中面に継目がありません。

中面継目なしのメリットとデメリット

「中面継目なし」については左右にまたがったイラストや写真などを使用する際には絵柄を途切れさせずに表示出来るという利点がありますが、若干コストが上がってしまうというデメリットがあります。逆に「中面継目あり」はコストが安いというメリットがありますが、絵柄が途切れてしまいます。

まとめ

やはりデザインをより良く見せるという意味においては、中面が繋がっている方が圧倒的に見栄えは良いかと思います。コストが上がってしまうとはいえ、そこまで大きな差ではございません。ただ、紙ジャケット4パネルのテンプレートは全部で9種類ありますが、そのうち中面継目なしは1ポケットのタイプと、2ポケットのタイプの2種類のみです。ジャケット本体自体のサイズをこだわりたいという場合は中面継目なしのほうがバリエーション豊富ですので選択肢は広がるかと思います。コスト的な観点、デザイン的な観点、サイズの観点から最適なジャケットをお選びいただくことをお勧めいたします。

CDプレスとCDコピーの違いとは?

CDプレスを失敗しないために注意すべき7つの事」の記事でも書きましたが、「CDプレス」と「CDコピー」についてもう少し掘り下げてみたいと思います。この2つ実は全然性質が違うものなのですが意外に明確な違いを理解している人は少なく、この違いが分かっていないとCD制作をした際に後々トラブルになりかねませんので参考までに読んでいただけたら幸いです。

【1】性質の比較

まず最初にそれぞれの性質を以下に記載致します。赤い文字はメリット、青い文字はデメリットとなります。

CDプレス

料金=高い

再生機器による互換性の問題=少ない

音飛びや再生の不具合=少ない

大量生産=向いている

 

CDコピー

料金=安い

再生機器による互換性の問題=多い

音飛びや再生の不具合=多い

大量生産=向いていない

【2】料金について

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料金についてはCDコピーの方が安いです。逆に、なぜCDプレスのほうが料金が高いかといえばそれは「スタンパー」と呼ばれる料金が発生するためです。しかしスタンパー代によってコストが高くなるかわりに、大量生産に対応し、ディスクの精度を上げる事にもなっています。

 

 

スタンパーとは?

スタンパーとは、印刷でいうところの「版」になります。もっと簡単にご説明すると、たい焼きなどを作る際の「金型」のようなものです。大量生産するためには、すべての商品が均一の品質で作られる必要があるため、それを可能にするために最初に「版(型)」を作るのです。スタンパーは、光ディスクの表面にマイクロメートル単位の細いミゾが刻まれ、光ディスクを射出成形機で製造する際、ミゾを形成する精密な金型原盤として出来上がります。そしてこのスタンパーをたい焼きでいうところの「金型」として使用してCDを大量生産します。

 

CDコピーの製造方法は?

上記のスタンパーを使用したCDプレスとは異なり、CDコピーはCDにレーザーを当ててデータを記録しています。いってしまえばレーザーで焼くことにより焦がす事で、ミゾの代わりとなりCDプレスと同じようにデータを保存できるわけです。

【3】不具合などのリスク

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単純に料金だけで判断するには問題があります。それはCDプレスとCDコピーでは不具合のリスクが大きく異なるからです。料金が高い分、CDプレスのほうが圧倒的に不具合のリスクは低くなります。故に、CDプレスは大量生産に向きCDコピーは少量生産に向いているともいえます。

 

 

再生機器による互換性の問題

CDコピーの場合、正常に書き込まれたはずのディスクでも再生機器との相性が悪いと再生が安定しなかったり、場合によっては再生ができないというケースもあります。それは書き込むソフトや書き込み方の細かな設定、そして再生機器自体の性質など様々な要因によって起こり得ます。

 

音飛びや再生などの不具合

CDコピーの場合はこのようなリスクも高まります。CD-Rメディア自体の品質もあるかと思いますが、上記と同様に書き込み時の設定や再生機器による原因もあるでしょう。そして何よりもCDコピーはレーザーの焼き付けによって記録しているため、年数が経つ事により経年劣化で色素が抜けてしまいこのような不具合に繋がる事があります。年数が経ってからの音飛びや不具合は多くの場合経年劣化が原因と思われます。

【4】性質を理解して注文する

scale-306515

上記の点を踏まえて気をつけるべき事はそれぞれの性質を理解した上で注文すべきという事です。単純に「金額」という一点だけで比較するのはよくありません。金額も非常に重要な比較ポイントですが、不具合や返品などが発生してしまっては長い目で見た時かなり損だといえます。

販売目的で大量生産が必要な場合CDプレスがオススメ

販売目的の場合後々のトラブルは避けたいものです。音飛びであったり再生機器の不具合などのクレームが来れば、それに対応しなければなりませんし生産枚数が増えれば増える程その負担は大きなものになってしまいます。そして商品の再生産や再発送などによって結局大きなコストが発生してしまうという事にもなりかねません。こういったことを防ぐためにも販売目的の商品や品質を重視する商品に関してはCDプレスがよいといえます。

 

サンプルとして少量配布するようなものはCDコピーでOK

サンプルとして無料配布するようなものや、ごく少数だけ必要という場合に関してはCDコピーで充分でしょう。仮に不具合があってもクレームなどの心配もなく、クレームがあった場合にも対応出来る範囲の物量とコストであれば出来るだけコストを抑えて生産する事が重要ですのでCDコピーがオススメです。

紙ジャケ?デジパック?CDプレスでケースを選ぶ基準とは

自身で制作した音源を『CD』という形にしようと思ったときに最初に迷うのが、どのケースにしようということではないでしょうか?配布用やシングルの場合は「スリムケース」や「マキシケース」が多いですが、アルバムとなると「ジュエルケース」「紙ジャケット」「デジパック」のいずれかが一般的です。これら3つの中で何を基準にどう選べば良いのか?これはそれぞれにメリットとデメリットがありますので、それらを把握して総合的に判断する必要があります。

何を基準に選べば良いか?

ジュエルケース」「紙ジャケット」「デジパック」の中から何を基準にケースを選択すれば良いのか。それはCDとりまくデザインや予算、特性によってある程度絞り込む事ができます。

【1】ジャケットデザインを基準に選ぶ

CDジャケットデザインのイメージがある場合はデザインを基準に選ぶのも1つの手段かと思います。例えば同じ4ページ(4パネル)の仕様でもデザインに使用出来る範囲や入れ方が異なりますので、そのデザインがどのケースに一番しっくりくるか、どのケースに一番収まりが良いか、ということを考えます。デザイン面積が一番大きいのはジュエルケースになります。それはフロントジャケット4ページに加え、バックインレイ(内側&外側)があるため実質6ページ分の面積となります。それに比べ紙ジャケットとデジトレイは単純に4ページ(4パネル)分の面積のみとなります。しかし、紙ジャケとデジトレイは見開いたときに左右ページにまたがりデザインを展開出来るためジュエルケースに比べてそのインパクトは以上に魅力的です。

CDプレス|紙ジャケット:4パネル

紙ジャケット4パネル

【デザイン箇所=5ヶ所 ※帯なしの場合】

●表紙

●裏表紙

●中面(左)

●中面(右)

●盤面

CDプレス|デジトレイ:4パネル

デジトレイ4パネル

【デザイン箇所=5カ所 ※帯なしの場合】

●表紙

●裏表紙

●中面(左)

●中面(右 ※トレイ下)

●盤面

CDプレス|ジュエルケース:4P(二つ折り)

ジュエルケース4ページ

【デザイン箇所=7ヶ所 ※帯なしの場合】

●表紙

●裏表紙

●中面(左)

●中面(右)

●バックインレイ(外側)

●バックインレイ(内側)

●盤面

【2】金額を基準に選ぶ

プレス料金だけで判断すると、最も安いのが紙ジャケット、次にジュエルケース、最後にデジトレイとなります。かつてはジュエルケースが一番安価でしたが、現在では紙ジャケットの方が安いという状態になっております。しかし1000枚以下のCDプレスであればいずれもそこまで大きな差はありません。一番安い紙ジャケットとデジトレイの比較でも、500枚で約20,000円、1000枚で約27,000円ほどの差額ですので少しでもコストを抑えたいという場合は紙ジャケットをお勧めいたします。

枚数 紙ジャケット4パネル(E式) デジトレイ4パネル ジュエルケース4P
500 ¥92,400 ¥112,800 ¥105,300
1000 ¥117,300 ¥145,100 ¥123,300

【3】特性を基準に選ぶ

この3種のケースの特性を基準に選ぶという事も1つの選択肢かと思います。

ジュエルケースの特性
ジュエルケースをお選びいただくお客様の声で一番多いのが、背の厚みがあるため「店頭販売で棚に入れたときに探しやすいから」という利点があります。ケース自体がしっかりしている事に加えて背が10mmありますので、お目当てのアーティストのCDを探し出すには適しています。そして「CDといえばジュエルケース!」という揺るぎないイメージを持つ方も多いため、ジュエルケースのCDを制作する事がある種のステータスになっているような節も見受けられます。

紙ジャケットの特性
紙ジャケットについては何といってもダイレクトに感じられる紙の質感、そしてまるで大きな一枚のキャンバスのように紙面を使用出来るためデザインをする上では非常に適した仕様となっています。少しでも効果的にデザインを見せたいというお客様は紙ジャケットをお選びいただく事が多いです。

デジトレイの特性
デジトレイはちょうど上記の2つの特性を兼ね備えたような仕様となっています。紙ジャケットにプラトレイを貼付したような仕様ですので、ジュエルケースの厚みと紙ジャケットの質感を持ち総合的なバランスがとてもよいです。その分3種の中では一番金額は高いですが音楽を1つの「作品」として届けるには充分なクオリティを持ちます。

まとめ

記事をお読みいただいて分かるように、それぞれのケースにメリットやデメリット、特性があります。最終的な判断はやはり自分の音源が店先や会場で売られている場面をイメージしたときにどのような形でお客さんの手に渡るのかという直感的な所になるような気がします。レコードやカセットが過去のものとなっても、未だに残り続けていくようにCDも「音楽」と一体となった作品としてずっと残っていくはずですので、ぜひ自他ともに気に入るようなケースをお選び下さい。

CDプレスの音源データ入稿について

CDプレス音源入稿

 

レコーディングを終えマスタリングも完成して、後は音源を入稿するだけ!…という所で意外に手こずってしまう事もある音源データの入稿方法。技術に長けたレコーディングエンジニアの方ならなんてことありませんが、ご自身で録音している場合や知り合いの範囲で制作などをしていると問題に直面する事が多々あります。CDプレスを失敗しないために注意すべき7つの事でも記載しましたが、今回はそんな音源入稿の様式についてより詳しくご説明したいと思います。

【1】一番理想的な「DDP」でのご入稿

音源の入稿で一番理想的な方法は「DDP」入稿となり、弊社もこれを推奨しております。なぜなら、コチラの記事でも書いておりますが「仕上がりがマスタリング時のオリジナルデータに近い」「データの保存性が良い」という点に加えて、オンライン上で劣化させずにデータを送付できることが利点です。CD-Rマスターでは「お客様から弊社へ郵送」「弊社から工場へ郵送」という2工程が発生し、それにともない時間とコストがかかってきますが、オンラインで直接ご入稿いただく事ですぐに工場へデータを送る事ができるため、DDP入稿はCD-Rマスター入稿と比較して「郵送にかかるコスト」「日数の削減」もできる大きなメリットがあります。

DDP_image_01

●DDPとは何か

「CD」と同様に「DDP」というメディアがあると勘違いされる方もいるかもしれませんが、DDPはデータファイル形式のCDプレス用マスターの納品フォーマットになります。ですのでCDに焼く事も出来ますし、USBやメモリカードに入れる事も出来ます。現時点のCDプレスでの音源入稿形式で最もポピュラーなものといえるかと思います。馴染みのあるWav、AIFF、MP3などの音源データとは異なり、1つのファイル内にいくつものデータが入ったファイルセットになります。

●DDPデータを作成するには

DDP マスターの作成は、それに対応しているライティングソフトを使用する必要があります。更にはDDPマスターを作成するにはある程度の専門知識が必要となりますので、レコーディングスタジオ、オーサリングスタジオでの作成をお勧めいたします。DDPでの入稿が難しいという場合は次のCD-Rマスター入稿をご覧下さい。

●DDPデータのご入稿方法

DDPデータは非常に容量が大きくなりますので、直接メールに添付して送るという事はせずにオンラインデータ送付サイトなどを利用してお送りいただく形になります。サイトによって送付できるデータ容量が変わってきますので、データにあわせて適切なサイトからお送り下さい。

firestorage|容量1ファイル2GBまで
Giga File便|容量1ファイル75GBまで
BitSend|容量無制限

【2】CD-Rマスターでのご入稿

DDP入稿が主流になる前は、CD-Rマスターでの入稿が一般的でした。CD-Rマスターで入稿いただく場合、まず弊社への郵送、そして弊社から工場への郵送、という手順を踏むためコスト(送料)と時間がDDPに比べてかかってしまいます。しかしDDPと比べてそこまで専門的な知識は必要ないため個人で音源を作成されている場合などには向いているといえます。

●必ずディスクアットワンスで書き込む

CD-Rマスターはライティングソフトを使用して作成いただき、必ずライティングソフトの書き込みを「ディスクアットワンス」に設定して下さい。ディスクアットワンスはディスクに一度にまとめてデータを書き込む方式で、後からデータを追記することは出来ません。「トラックアットワンス」や「セッションアットワンス」は容量の範囲内で後からもデータを追記できてしまうため、CD-Rマスターを作る際にはかならず「ディスクアットワンス」に設定する必要があります。

●必ずCD-DA(音楽CD)フォーマットで作成する

通常MP3やWAV、AIFFなどの形式はパソコンや専用の機器に対応したものですので、それらのデータをそのままCD-Rに焼いただけではオーディオプレイヤーに入れても再生することができません。オーディオプレイヤーでも再生できるようにする為にはCD-DA(音楽CD)フォーマットで作成していただく必要があります。

●マスター1枚とサブマスター1枚、計2枚をお送り下さい

CD-Rマスターでの入稿の際はマスターとサブマスターの計2枚をご入稿下さい。万が一マスターデータに不備があった場合、納期の遅延を最小限に
抑える為にサブマスターが必要となってきます。そして必ず「品番」や「タイトル」などをマジックなどで記載してください。

●CD-Rマスターのご入稿方法

CD-Rマスター音源を郵送でお送りいただく場合はマスター1枚とサブマスター1枚、計2枚を以下住所までお送り下さい。※送料についてはお客様のご負担となりますのでご了承下さい。

郵送先住所: 〒365-0054 鴻巣市大間774-1 エクストリーム・ラボ 宛

電話番号:048-577-4424

以上、簡単ではありますがDDP&CD-Rマスター入稿について注意すべき点をまとめてみました。CDジャケットデザインとCDプレスのご相談はエクストリーム・ラボまでお気軽にお問い合わせ下さい。

CDプレスを失敗しないために注意すべき7つの事

cd-press

弊社も含め、ここ10年くらいで海外工場などと提携する業者が増えたため一昔前はCDを個人で生産する事など夢話でしたが、今では個人でも安価でCDを作成出来るようになってきました。
・・・とはいえ、ジュエルケースで1000枚プレスするとなると10万円以上はかかってきますので出来る限りリスクを回避し高品質なクオリティで作品を完成させたいものです。ミュージシャンの方々にとってCDは音楽を届けるツールであると同時に、自身のアイデンティティを形にした「作品」でもあります。曲作りやレコーディングに時間をかけ、やっとの想いで作り上げたのにCDプレスで失敗してしまっては元も子もありませんので、CDプレスを行う前に是非チェックしておいた方が良い項目をまとめてみました。

【1】本当にCDプレスか?

CDプレス
いきなり何を言っているんだと思われる方もおられるかもしれませんが「CDプレスとCDコピーの差を知らずに注文した商品が納品され、実はCDコピーだった」と、過去に他社で注文したお客様からお話を聞いた事があります。ではCDプレスとCDコピーとの差はどのようなものなのか以下に記載したいと思います。

CDプレスとは

CDプレス(プレスCD)とは、原盤(※スタンパーと呼ばれる金型)を作り、その原盤を使用して物理的にくぼみをつけてデータを記録します。物理的に高精度にプレスされているため再生機器との互換についての問題が生じることは、CDコピーと比較してとてもに低くなります。なおかつ大量生産を行なうのに向いた製造方法になります。

CDコピーとは

皆様も家庭のパソコンでCDを作成したことがあるかと思いますが、CDコピーはそれと同じでCD-Rディスクにデータを焼き付けて複製する方法です。この方法で生成されたCD-Rは基本的にはCDプレーヤーやパソコンで再生することは可能ですが、CDプレスに比べて互換性が低く、規格の違いなどにより再生できないなど不具合が発生する場合もあります。あるいは長い時間太陽光に当てるとデータが読み込めなかったり音飛びしたりと、販売用のCDとしてはリスクが大きいため不向きです。

異常に安価の場合はCDコピーかどうか確認すべし

以前ご相談受けたお客様は安価だったためCDプレスとCDコピーの差も確認せずに注文・生産し、販売後に購入者から音飛びや再生不備などのクレームが多発したため確認した所CDコピーだったという事を知り、結局CDプレスで生産しなおしたという事がありました。あまりにも安い場合にはこの点について注意が必要です。

より詳しい説明は以下の記事をご覧下さい。
【CDプレスとCDコピーの違いとは?】

【2】紙の厚さを確認する事

紙厚|CDプレス

紙の厚さとは何かといえば、

・ジュエルケース→フロントジャケット、バックインレイ、帯
・紙ジャケット→紙ジャケ本体、投げ込み印刷、帯
・デジパック→デジパック本体、投げ込み印刷、帯

・・・の紙厚となります。これらはCDを手にした人の印象を変える重要なポイントでもあり、CD自体の耐久性を左右しますのでCDプレスの際には理解をしていた方が良い事項です。

本体ケースの厚さ

これは紙ジャケットとデジトレイに関しての本体ケースの紙厚になります。エクストリーム・ラボでは

・紙ジャケット2Pは260GSM
・4P紙ジャケット、デジパックは340GSM

という、一般的な紙厚で承っております。

投げ込み印刷の紙厚

ジュエルケースの「フロントジャケット」と、紙ジャケットとデジトレイにおける「投げ込み印刷」についての紙厚となります。
エクストリーム・ラボでは通常の紙厚は150gsm(135kgくらい)という少し厚めの紙厚で生産しておりますので、しっかりとした仕様になっています。

これら紙の厚さを確認しないでプレスしてしまうと、実際に仕上がったCDが届いたときに「思ったよりペラペラだった」という事になりかねません。CDは単純に音楽のパッケージだけではなく、その音楽のコンセプトやメッセージを伝える役割も担っていますので安っぽい仕上がりではせっかくの音楽が台無しになってしまいます。印刷やデザインに精通している方でない限り紙厚まで注意を払う事はなかなか難しいですが、特にあまりに安いCDプレス業者での生産をお考えの場合は事前に確認する事をお勧めいたします。

【3】印刷データは必ず「CMYK」に

CMYK|CDジャケット

せっかくデザインされたジャケットデザインの仕上がりが「思ったもの違った」となる場合、よくある原因として「色」の違いがあります。パソコンのモニターで見ていた時はもっと鮮やかでカラフルな印象だったのに実際に印刷されたジャケットはくすんで暗い印象になってしまったという事は実際によくあるトラブルです。ではこのような現象が起きないために何をすれば良いのでしょうか。

RGBカラーとは?

RGBカラーは、光の三原色「R(赤)・G(緑)・B(青)」の事を表します。PCやデジカメ、テレビなどの画面はこのRGBカラーで色が再現されています。モニター自体が光を放ち、その光が混ざり合う事で色を表現するため、これらは混ぜれば混ぜるほどに色は明るく、白色に近づいていくので『加法混色』といわれます。

CMYKカラーとは?

CMYカラーは色料の三原色「C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)」の事になります。雑誌やチラシ、ポスターなど紙に印刷されたものはこのCMYKによる表現になります。絵の具を沢山混ぜれば混ぜるほど黒に近づくのと同じで、これらは混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり『減法混色』といわれます。

CDジャケットのデザインはCMYKで

RGBとCMYKでは、表現できる色の領域が異なってきます。RGBの方が表現出来る色の領域が大きいためRGBでは再現することが可能な色でも、CMYKでは再現できない領域があるということです。ですのでRGBで作成されたデータを印刷してしまうと、再現することのできない色の領域が別の色(CMYKでの近似色)に置き換えられるため、全体的にくすんだ色味に仕上がってしまうのです。ですのでCDジャケットの印刷用データは、必ずCMYKカラーで作成する必要があるのです。

【4】規定事項の表記

CDプレス|規定文

CDをよく見てみると様々な規定文が書かれている事が分かります。注意書きや著作権に関する表記、品番、発売日、ディスクの取扱いなど色々あります。必ず表記しなければならないという事は少ないのですが、自身のCD(作品)を長いスパンで管理するためには予め記載しておいた方が良いことは多々あります。一度CDプレス、印刷をしてしまうとあとから追記できるものでもないため、事前に自分のCDに記載しておくべき規定分を把握して表記しておく必要があります。

表示されるべきもの

日本レコード協会規格(RIS 204 -2002)オーディオCDの表示事項及び表示方法によるとオーディオCDに表示されるべき基本的な項目及びその内容は、

システムロゴ
CDの製造・販売に関するライセンス契約に基づくオーディオCD用のロゴ。

シンボルマーク
8センチオーディオCD用の業界統一マーク。

レーベルマーク
当該オーディオCDを発売するレコード会社が所有・管理する商標,原盤契
約などに基づき使用する商標・マークなどの総称。

収録内容
アルバムタイトル,トラックタイトル,作者名(作詞者名,作曲者名など),実演
家名(歌手,演奏者,指揮者など)など,当該オーディオCDに収録されている作品の内容に
関する情報の総称。

トラックナンバ(TNO)
オーディオCDの収録トラックを識別するための番号。

録音方式又はその略号
当該オーディオCDに用いられた音源の録音方式名又はその略号。

録音使用許諾表示
当該オーディオCDに収録された音楽著作物は,権利者の許諾を得たものであることを明示するもの。

P(丸にP)表示
P(丸にP)表示は,当該オーディオCDに関するレコード製作者の権利について,実演家等保護条約及びレコード保護条約の規定に基づく条約上の保護を受けるための必要要件。

発売年月日
当該オーディオCDの新譜発売年月日(定期発売日又は臨時発売日)。

録音方式又はその略号
当該オーディオCDに用いられた音源の録音方式名又はその略号。

L(丸にL)/Y(丸にY)表示
当該オーディオCDが邦盤であるか、洋盤であるかを識別する記号。“邦盤”と“洋盤”の区分は,音楽の邦楽・洋楽とは関係なく,収録されている作品の音源が国内原盤のときは“邦盤”,外国原盤のときは“洋盤”とする。

貸与許諾禁止表示
当該オーディオCDを発売するレコード会社が貸与権に基づき,貸与許諾を禁止している商品の場合,その旨を明示するもの。

無断賃貸・複製・送信可能化禁止表示
レコード会社及び関係権利者の権利擁護のため,貸与権,複製権及び送信可能化権に基づき,違法な賃貸・複製・送信可能化行為を禁止する表示。13) 原産国表示 当該オーディオCDを製造した国名の表示。景品表示法に基づく商品の原産国に関する不当な表示(告示)及び運用基準による。

商品番号
RIS 502に基づく商品分類用の記号・番号(日用品番)。

JANコード
JAN(Japanese Article Number)コード体系に基づくPOSシステム用バーコード。

価格
当該オーディオCDを発売するレコード会社が表示する小売価格。

再販価格適用期限
時限再販制度に基づく再販価格の適用期限(年月日)を示す表示。

発売会社名又はその略号
当該オーディオCDを発売するレコード会社の社名又はその略号。

製造会社名又はその略号
当該オーディオCDを製造した会社の社名又はその略号。

注意事項
消費者の不用意な取扱や保管による事故を防止するための記載事項。“取扱上の注意事項”と“保管上の注意事項”とがある。

録音関係事項
消費者の誤解・誤認を防止するために表示する録音に関する記載事項。

録音方式又はその略号
当該オーディオCDに用いられた音源の録音方式名又はその略号。

容器包装識別表示
外装フィルム等の再商品化義務のある容器包装を識別する表示。

・・・と表示されるべき項目を書いただけでかなりの長さになってしまいましたので具体的な文例や詳しい説明はまた別の記事で記載したいと思いますが、上記の項目は必ず載せなければならないという事ではなく「表示されるべきもの」ですので、例えば配布用のCDであれば販売価格の表記は必要ないですし流通させる訳でなければJANコードも記載しようがありません。この中で自身のCDに何を記載するべきかは自身で判断し選択する必要があります。
より詳しいご説明は「CDジャケットに記載すべきマークや規定文について」に記載しております。

【5】音源はDDPでの入稿がオススメ

エクストリーム・ラボでは音源データについてDDPファイルでのご入稿を推奨しています。DDPとは「Disc Description Protocol」の略で、CDプレス用マスターのデータファイル形式での納品フォーマットになります。記録媒体に依存しないデータファイル形式ですので、HDDやUSBメモリなどに保存でき、オンラインデータ送付サイト(データ便やfirestrageなど)からもお送りいただけます。

DDPファイルのメリットとは

・仕上がりがマスタリング時のオリジナルデータに近い
・データの保存性が良い

現在ほとんどのプレス工場がDDP納品に対応し、CDプレス工場に納品するマスターは「DDP」が主流になってきました。特に海外のプレス工場でCDプレスをする場合にはマスターが手元に戻ってこないケースがあるので、そのままのオリジナルデータを自身のPCにバックアップしておけるDDPはとても安心が出来ます。またDDPはプレス工場での行程もシンプルになるので、音質変化が最も少ないという利点もあります。

DDPファイルのデメリットとは

良いことづくしのDDPですが唯一のデメリットと言えば、専用のソフトウェアがないとDDPファイルを開くことができないことになります。しかしWindows、MacともにDDPを開くフリーソフトなども提供されているので、それらを使って確認する事は可能です。

CD-Rで入稿する場合は

CD-Rでのご入稿の場合、CDプレス用のマスターは必ず「ディスクアットワンス」で書き込んでいただく必要があります。「トラックアットワンス」で書き込みを行った場合、プレスが出来なくなりますので、ご使用の書き込みソフトで必ずディスクアットワンスに設定して書き込んで下さい。そしてマスターデータとサブマスターデータの合計2枚をご入稿下さい。サブマスターはマスターデータに不備が起こった場合、納期の変更を最小限に抑えるための保険の様なものです。

DDPについてはレコーディングエンジニアの人などに確認をすれば、大抵分かるはずですのでご確認のうえ是非ともDDPでのご入稿をお勧めいたします。

より詳しい説明は以下の記事をご覧下さい。
【CDプレスの音源データ入稿について】

【6】納期には余裕をもつ

CDプレススケジュール

ご注文いただく中で多いのが、一番直近のライブ・コンサートで販売をするためにギリギリのスケジュールでのデザイン&プレスを行う事です。限られた時間の中でご依頼いただく事はとても光栄で、その中でベストのものを作り上げるという闘志も生まれますが、ギリギリの中で制作を進めると予期せぬトラブルが発生する事も多々あります。ではどれくらい時間の余裕を持ってご注文をいただく事がベストなのか以下に記載したいと思います。

CDプレスにかかる納期とは

エクストリーム・ラボでCDプレスにかかる納期はおおよそ以下のようになります。

紙ジャケットE式・デジトレイ・ジュエルケース
工場に音源&デザインデータが届いてから8営業日(土日・祝のぞく)発送

紙ジャケットA式
工場に音源&デザインデータが届いてから10営業日(土日・祝のぞく)発送

バルクCD
工場に音源&デザインデータが届いてから6営業日(土日・祝のぞく)発送

投げ込み印刷
+1営業日

特殊加工(ホログラム・スポットUV・箔押し・エンボス等)
+4営業日

色校正
●紙ジャケットE式(本紙校正):+4営業日発送
●紙ジャケットA式(本紙校正):+8営業日発送
●デジトレイ(本紙校正):+4営業日発送
●ジュエルケース(本紙校正):+4営業日発送

発売の何日前の納品がベスト?

CDを流通させる場合には会社によってタイミングが異なるため、販売店や流通会社に確認してどれくらい前に納品する必要があるのかご確認下さい。流通させず、自分のライブでのみ販売するといった場合には遅くとも2週間前の納品をお勧めいたします。海外プレスの場合、天候の状況や税関のトラブルによって2〜3日遅れる事も稀にございますので、発売の前日や当日の納品は非常に危険です。1週間前の納品でも構いませんが、仮にCDに何か不備などがあった場合の事も考えて余裕を持って2週間前くらいの納品を推奨しています。

【7】CDプレス業者の選択

CDプレス

「CDプレス業者の選択」をCDプレス業者である弊社が書くこと自体、うさん臭く思われそうで躊躇しますが(笑)、あえてCDプレス業者の立場から業者を選択するための判断ポイントを記載してみようかと思います。アーティストの方々にとって「商品」となるCD、そしてフライヤーやポスターなどとは異なり一過性の制作物ではなく購入した人の手元にずっと残り続ける「アート作品」でありますし、CD制作に要する時間や手間は相当なものですので是非失敗のないように参考にしていただければと思います。

業者の強みを知る

Googleで「CDプレス」と検索すると星の数ほどCDプレス業者がヒットするかと思います。何を基準にその数多あるCDプレス業者を比較すれば良いか見当もつかない方もおられるのではないでしょうか?まずはその業者が何を一番「売り」にしているか?何に特化しているのかに焦点を当てることも業者を比較する1つのポイントになるかと思います。

価格の安さ
CD制作を考えるときに一番の判断材料となるのが価格の安さではないでしょうか?価格の安さは業者にとっては大きな強みの1つであり、利用者にとっては最大の魅力でもあります。ただ、注意する点は最初にも記載しましたが「CDプレス」ではなく「CDコピー」ではないか?そして、安く提供出来る理由として「紙厚が薄い」「材料が粗悪」「人件費を抑えている=仕上がりが雑」でないかという点です。弊社エクストリーム・ラボはもちろんCDコピーではなくCDプレスで、品質についてはISO9001取得工場での生産となりますので問題ないかと思います。価格はというと、業界でいえば平均的ではないかと思います。

納期の早さ
前述の「納期」の話につながりますが、実際は余裕を持ってご入稿いただきたい所ですがスケジュール的にどうしてもギリギリになってしまう場合は短納期に対応した業者もあります。弊社は8〜10営業日発送(オプションがある場合はそこに追加日数)なので、これまた平均的な納期だと思いますが早い所では3営業日などに対応した所もあるようです。

品質の良さ
これはHPを見ただけではなかなか判断しづらいと思いますので、場合によってはサンプルCDなどを取り寄せてみることも必要かもしれません。海外プレスの場合、「中国」「韓国」「台湾」の工場を使用している所がほとんどかと思います。それぞれの国の中に更に何社も工場があるのですが、弊社においては創立2002年、ISO9001取得の台湾の工場を使用しております。大手メジャーレコード会社も含む日本のクライアントが100社を超え、日本語の堪能なスタッフと日本語でやり取りしておりますので品質においては平均以上と自負しております。

エクストリーム・ラボの強み

大体のお客様が上記の「価格」「納期」「品質」で業者を判断するのではないでしょうか?では、ここから弊社の宣伝になってしまいますが(笑)エクストリーム・ラボの強みは何なのかも以下に記載させていただきたいと思います。

確かな品質
エクストリーム・ラボの強みは何かと言われれば、先にも述べましたがISO9001取得の工場による確かな品質という点です。紙厚については紙ジャケット2Pは260GSM、4P紙ジャケット・デジパックは340GSM、そして投げ込み印刷については150gsm(135kgくらい)と充分な紙厚によりしっかりとした仕上がりと印刷・アッセンブリのクオリティを誇ります。海外工場には日本語に長けたスタッフがいるため細かいニュアンスや指示も行う事が出来ます。

デザイン力
そして何よりデザインに力を入れております。メジャー、インディーズを問わず数多くのCDジャケットを手がけてきましたので「音楽」をCDという形にするための経験が豊富です。また画像加工や3DCG、イラストなどにも対応しているため幅広いデザインをご提案する事が出来ます。デザインはお客様自身がご用意するという場合でも、ご入稿いただいたデザインデータのチェックはまず弊社のデザイナーが行い、その後工場でもチェックをいたしますのでトラブルを防ぐための入念な確認を行われます。

豊富なテンプレート
紙ジャケット・デジトレイについて様々なテンプレートを用意しております。背幅やポケットの仕様(位置・切込み・封入方向)、中面継ぎ目についてなどが異なるバラエティに富んだな様々なテンプレートがあり、お客様のデザインに最も適した仕様をお選び頂く事ができます。紙ジャケット・デジパックについては2パネル、4パネル、6パネル、8パネルまでの全てのサイズにおいて複数のテンプレートがあり、CDジャケットによる表現の幅を大きく広げます。

多彩なオプション
紙ジャケット・デジパック本体の紙質についてはマットPP、グロスPP、コート紙(グロスニス)、コート紙(マット)、リバースボード、クラフト紙などがあり、それぞれの紙の特性を活かしデザインに反映いただく事が出来ます。投げ込み印刷についてはコート紙、マットコート紙、上質紙、新聞紙、クラフト紙、トレーシングペーパーなど多彩な種類があり、その他ホログラム加工や箔押し、スポットUVや白インクなどの特殊加工にも対応しており、お客様のCDジャケットデザインに最も適した選択が可能です。

まとめ

以上、「CDプレスを失敗しないために注意すべき7つの事」について記載いたしました。少し記事が長くなってしまいましたが参考にしていただけたら幸いです。細かい注意点をあげていくとまだまだ書き足りないのですが、それらはまた追々別の記事としてまとめてみたいと思います。ではアーティストの方、レーベル、レコード会社の方々でCD制作をお考えの時は是非エクストリーム・ラボにご相談下さい。

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CDプレス・CDジャケットデザイン|エクストリーム・ラボ

エクストリーム・ラボの外部ブログ紹介!

エクストリーム・ラボでは外部のブログとして、はてなブログさんで「CDプレス&デザイン最新情報|ラボブロ」というものをやっております。このページにはあまり書かないような雑記や小ネタなどからCDプレスやCDジャケットについて深く掘り下げた記事まで、幅広く紹介していきます。
ちなみに以下のような記事がエントリーされてますので気になったらチェックしてみて下さい。

【洋楽】泣ける!限りある人生を讃える感動の名曲
お金を使わずバンドを売り込む7つのアイデア
歴史を作ったCDジャケットデザイナーたち
【BGM】ビートに乗って作業がはかどるHIPHOPチャンネル
フリーでダウンロードできる有名バンドのロゴフォント
紙ジャケットのCDプレスで注意すべき事

紙ジャケットのCDプレスで注意すべき5つの事

E式とA式_比較

紙ジャケットのCDプレスを依頼する前に抑えておきたいポイントとは?

CDの定番であったジュエルケース(Pケース)に変わって、紙ジャケットの需要が大変伸びています。大きな理由として価格がジュエルケースよりも安くなった事があるかと思います。エクストリーム・ラボで取扱っているジュエルケースのCDプレスと紙ジャケットを比較した場合、

300枚CDプレス

枚数 ジュエルケース4P 紙ジャケット4パネル
300 ¥93,200(税抜) ¥88,500(税抜)

500枚CDプレス

枚数 ジュエルケース4P 紙ジャケット4パネル
500 ¥105,300(税抜) ¥92,400(税抜)

1000枚CDプレス

枚数 ジュエルケース4P 紙ジャケット4パネル
1000 ¥123,300(税抜) ¥117,300(税抜)

というように、紙ジャケットの方が安価でご提供できるようになりました。安価という理由以外にも、今までは店頭販売がメインだったため背の厚みがあるジュエルケースの方が棚に入れた時に探しやすいという理由で好まれておりましたが、今やAmazonを始めとするオンラインでCDを購入出来る時代なので背の厚みは気にせず、その分紙自体のアナログでオリジナリティの高い質感を求めるお客様が増えたからだと実感しております。需要が増えている紙ジャケットですが、CDプレスの際にぜひ注意していただきたいポイントがいくつかありますので参考までにご覧下さい。

 

【POINT.1】紙ジャケットは2種類ある

「A式」と「E式」がある

以外と知られていませんが紙ジャケットには大きく分けて2種類あります。「A式」と「E式」です。「A式(America)」はアメリカ式を意味し、「E式(Europe)」はヨーロッパ式を意味しています。日本の店頭でよく見かけ、一般的に普及している紙ジャケットはE式となります。普通の人はがこの両方を見比べてどこに違いがあるのか判断するのは難しいかもしれませんが、何度かCDを作ったことのある人やジャケットにこだわりを持った人は見ただけでその違いが分かるかもしれません。この2つは大きく「製造方法」「中面」「価格」が異なってきます。

 

E式とA式_比較

(上)E式  (下)A式

製造方法が違う

この2つがどう違うかというとまず製造方法に違いがあります。A式はボール紙製の芯材でジャケット本体を組み上げたあと薄い印刷紙を貼付するような製造方法です。「E式」は紙ジャケット本体の紙自体に印刷をし組み上げられたものとなります。製造方法の違いはお客様からしてみたらあまり気にする事でもないかもしれませんが、「A式」と「E式」ではその仕上がりが大きく変わってきます。E式に比べてA式はボール紙製の芯材を使用しているため非常に紙が厚いです。ではE式の紙厚が薄いのかといえばそんなことはなく、PP加工なども出来るため充分な紙厚と耐久性を持っております。

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A式拡大図

中面が違う

これは製造方法が異なる事によって生じる事ですが、E式とA式では中面が大きく異なります。本体に印刷して組み上げるE式と違い、A式は左右にまたがる印刷紙を張り合わせて製造するため、見開いたときに左ページと右ページの間に継目が発生する事がありません。ですので見開きで大きなイラストや写真を扱う場合などはA式は非常に効果的に魅せる事ができます。

chigai_02
A式の中面継目

価格が違う

「A式」と「E式」の詳しい説明については「紙ジャケットE式とA式の違いとは?」に書かれておりますが、この2つを比較する上で一番大きなポイントとしては『価格』が異なる点にあります。製造工程の複雑な「A式」はE式と比較してコストが上がってきます。同じ紙ジャケット4パネル・500枚の仕様でもE式が92,400円(税抜)に対してA式は178,400円(税抜)と倍近い金額になってしまいます。

 

【POINT.2】内容に適したサイズを決めよう

紙ジャケット本体のページ数について○○ページ、など「ページ」で表記する業者もありますが、歌詞カードのページ数と混在して分かりづらいためエクストリーム・ラボでは2パネル、4パネル、6パネルなど「パネル」で紙ジャケットのページ数を表記しております。2パネルについては表紙と裏表紙のみのシンプルな仕様なので主にシングルCDや配布用のCDでは2パネルを選択する方が多いです。一般的なアルバムなどでは4パネルや6パネルを選ばれる事が多く、2枚組・3枚組・4枚組など複数のCDを封入する場合は6パネル、8パネルが選択されます。本体のページ数については、ジャケットデザインによってや本体に記載する文字量などによって適切なものを選択しましょう。

エクストリーム・ラボは上記の仕様の中にいくつもの異なるサイズのテンプレートを用意しています。2パネルは3種類、4パネル(E式)は9種類、6パネル(E式)は3種類、8パネル(E式)は3種類、とご用意し、縦横の大きさの違いはもちろん背の厚さがそれぞれ異なります。サイズについてはジャケットデザインのイメージに沿ってご希望のものをお選び下さい。

2パネル

 

CDプレス|紙ジャケット:2パネル

4パネル

 

CDプレス|紙ジャケット:4パネル

6パネル

 

CDプレス|紙ジャケット:6パネル

8パネル

 

CDプレス|紙ジャケット:8パネル

【POINT.3】『ポケット』の位置・入れ口・切込みは要確認!

紙ジャケットにCDや歌詞カードを封入する「ポケット」ですが、実はこのポケットにも色々種類があります。例えば4パネルの場合、見開いた状態の左右どちらかにCDを入れる訳ですが、左右のどちらにポケットがあるのか?外側から入れるのか?内側から入れるのか?ポケット部分に切込みはあるのか?などいくつかの選択肢があります。これはテンプレートによってそれぞれ異なるので予め確認をする必要があります。CDプレスが終わってから「外側からCDを封入するつもりだったけど、内側からだった」などということにならないようにしましょう。

 

CDプレス|ポケット切り抜き部分

【POINT.4】『紙質』によってCDジャケットの印象が驚く程変わる!

厳密に言うと「紙質」ではなく紙に施す「加工」だったりするのですが、エクストリーム・ラボでは一般的なお客様にも分かりやすいよう「紙質」と定義させていただきます。

紙ジャケットのCDプレスでは本体の紙質を、表面加工無し(グロスニス)、表面加工無し(マットニス)※有料、グロスPP、マットPP、リバースボード、クラフト紙 ※有料、の中から選ぶ事ができます。

それぞれ異なる特徴を持っていますので、ジャケットデザインにマッチした紙質をセレクトする事でよりCDとしての存在感が増して印象深いものとなります。紙についての説明は「紙について」のページに詳しく記載しております。

CDプレス|紙ジャケット_紙の種類

●表面加工無し(グロスニス)

表面にPP加工をしていない一般的な紙質で、光にあてると反射しますがグロスPPほどの強い光沢はありません

CDプレス|紙質:コート紙(グロスニス)

●表面加工無し(マットニス)※有料

表面にPP加工をしていない一般的な紙質で、グロスニスとのようなツヤのあるものではなく反射を押さえたマットな仕上がりになります。

CDプレス|紙質:マットPP

●マットPP

紙の上にPP加工されていますが、グロスPPとは違い反射がほとんどなくシットリとした滑らかな質感です。

 

CDプレス|紙質:マットPP

●リバースボード

ザラッとした生成りな手触りで紙の表面に僅かな凹凸があり、光沢はほとんどありません。

 

CDプレス|紙質:リバースボード

●クラフト紙 ※有料

ダンボールのような素材で風合いがあります。紙自体が茶色なのでそれを計算した上でザインを作成する必要があります。

CDプレス|紙質:クラフト紙

【POINT.5】紙ジャケットには様々な『オプション』がある!

紙ジャケットには様々なオプションがあります。歌詞カードやライナーノーツを入れたい場合は「投げ込み印刷」。その投げ込み印刷の「紙質変更」。そしてお客様自身がジャケットをデザイン・印刷してご用意された場合は、それを弊社にお送りいただき「封入作業」を行う事も出来ます。その他、帯や不織布、スリーヴケースなどに加え、箔押しやエンボスなどの「特殊加工」などもお選び頂く事が可能です。

 

スリーヴケース

型抜き

箔押し

オプション料金(税抜価格)

本体・紙質変更投げ込み印刷投げ込み印刷・紙質変更封入作業(お客様提供アイテム)追加品(帯・不織布・スリーブケースなど)特殊加工分納

まとめ

以上、「紙ジャケットのCDプレスで注意すべき5つの事」いかがでしたか?一言に紙ジャケットといっても、実は色々な選択項目があることがお分かり頂けたのではないでしょうか。そしてこれらを知らずにご注文されてしまうと、仕上がったときにイメージと違ったということになりかねません。CDジャケットデザインを活かし、よりよいCDプレスを実現するためにも是非ご自身のイメージにあった適切なご選択をしてください。

 

 CDジャケットデザイン・CDプレス|エクストリーム・ラボ