CDプレスの『投げ込み印刷』って何!?

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CDプレス|投げ込み印刷

CDプレスをする際に「投げ込み印刷」という用語がでてきますが、デザインや印刷について全く知識のない方に取っては何のことか分からないかと思います。何かを投げ込むんだろうな、という想像はできると思いますが単刀直入に言ってしまえば「歌詞カード」や「ライナーノーツ」などCDに封入する印刷物のことです。しかし、投げ込み印刷には沢山種類があり、紙質も何種類かありますので少し分かりやすくご紹介したいと思います。

投げ込み印刷は入れなければならない?

当然ですがそんなことはありません。歌詞がある音楽やライナーノーツなどを読ませたいという目的がある場合は入れた方がよいでしょうが、シングルで2〜3曲程度であればジャケット本体の中面などに記載することも出来ますし、投げ込み印刷を入れずコストを限りなく下げたいという場合はHPなどにそれらの情報を記載するというパターンもあります。しかしアルバムのように10曲以上になる場合などはジャケット本体に記載するにはスペースが足りませんので、歌詞カードを入れることが必要でしょう。

載せたい情報にあわせて仕様を選ぶ

投げ込み印刷は2ページから20ページまで多彩な種類があります。単純に歌詞を2〜3曲ほど載せたいという場合は2ページ(ペラ)で事足りると思いますが、写真やイラストなどを載せたりライナーノーツなども入れたいという場合は最大で20ページまでの仕様を選択することが出来ます。(※20ページの場合は封入出来るケースが限られてきます)ですので、どういった内容を載せたいのか大体の文量を把握した上でご注文いただくことが大切です。目安としてですが、少なめの歌詞であれば1ページに2曲ほど、多めの歌詞であれば1ページに1曲くらいとなる場合が多いです。

同じページ数でも折り方などが異なる

4ページ以降はすべてが中綴じ見開きタイプという訳ではありません。同じ8ページでも、中綴じ、巻々四つ折り、十字折りと3種類あります。特にブックレットタイプでの8ページと横に長い8ページ巻々四つ折り、そしてポスタータイプの8ページ十字折りでは手にした時の印象が全く異なりますので、文量だけではなくデザイン的な視点も含めてセレクトする必要があります。

投げ込み印刷_2P(ペラ)

投げ込み印刷_2P(ペラ)

投げ込み印刷_4P(二つ折り)

投げ込み印刷_4P(二つ折り)

投げ込み印刷_6P(巻三つ折り)

投げ込み印刷_6P(巻三つ折り)

投げ込み印刷_8P(中綴じ)

投げ込み印刷_8P(中綴じ)

投げ込み印刷_8P(巻々四つ折り)

投げ込み印刷_8P(巻々四つ折り)

投げ込み印刷_8P(十字折り)

投げ込み印刷_8P(十字折り)

投げ込み印刷_10P(10ページ折り)

投げ込み印刷_10P(10ページ折り)

投げ込み印刷_12P(中綴じ)

投げ込み印刷_12P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(中綴じ)

投げ込み印刷_16P(16ページ折り)

投げ込み印刷_16P(16ページ折り)

投げ込み印刷_20P(中綴じ)

投げ込み印刷_20P(中綴じ)

紙質も選べる

弊社エクストリーム・ラボでは投げ込み印刷について紙質を変更することが出来ます。通常の紙質はコート紙(グロスニス)ですが、他にはコート紙(マットニス)、マットコート紙、新聞紙、クラフト紙、上質紙、トレーシングペーパーなどが選ぶことが出来ます。それぞれ風合いが異なりますので、投げ込み印刷のデザインや楽曲の雰囲気などに合わせて適切な紙質をお選びいただくことによりリスナーにより深い印象を与えることが出来ます。

投げ込み印刷・紙質変更
仕様/枚数 1〜500枚 501〜1000枚 仕様/枚数 1〜500枚 501〜1000枚
コート紙(グロスニス) 追加料金なし 追加料金なし クラフト紙 ¥27,500 ¥31,500
コート紙(マットニス) ¥5,600 ¥8,500 上質紙 ¥27,500 ¥31,500
マットコート紙 ¥27,600 ¥31,500 トレーシングペーパー ¥30,700 ¥33,500
新聞紙 ¥30,700 ¥33,500      

コート紙(グロスニス)

一番ポピュラーで、歌詞カードやライナーノーツなどで良く使用される紙質です。街においてあるチラシなどで光沢がある一番良く見るタイプのものを想像していただければ良いかと思います。印刷の仕上がりは発色が良く、光沢感がありツルツルとした質感の用紙です。

コート紙(マットニス)

上記のコート紙(グロスニス)より光沢感を抑えたものがコート紙(マットニス)です。コート紙(グロスニス)よりももう少し光沢感を抑えたいという要望のあるお客様には最適です。

マットコート紙

コート紙ほどの光沢はありませんが、光沢が全然ない訳ではありません。インキがのった部分は光沢感がでるような仕上がりが特徴です。コート紙ほどの光沢は必要ないが、ある程度発色もよく落ち着いた、しっとりとした仕上がりがを求めるお客様にはこのマットコート紙は向いているでしょう。

新聞紙

まさしく新聞紙を想像いただければ、それそのものです。それゆえ強度はもちろん弱い紙になります。しかし他の紙にはない独特の風合いと手触りですので、ぴったりとあったデザインがハマればとてもインパクトのある投げ込み印刷となります。

クラフト紙

クラフト法によって製造されたパルプを原料とした洋紙ので、強度を落とさぬよう漂白工程を行なわない紙です。ダンポール表面や封筒のような茶色が特徴的でザラッとした質感があり、光沢はほとんどありません。これも新聞紙同様に特徴的な紙ですので非常にインパクトがあります。

上質紙

紙表面に加工していない非塗工処理紙となります。特徴としてはペンや鉛筆などで記入出来ることがあります。印刷の仕上がりとしては、インキがによる盛り上がりもなくフラットで、なおかつ発色をおさえた温かみのあるザラッとした仕上がりとなります。

トレーシングペーパー

透明感のあるトレーシングペーパーは、見た感じでは薄いプラ板のようですが、ちゃんと木材パルプを原料とした紙となります。透明感があるため重なったときに下の印刷が映り込んできます。ですのでそういった効果も含めたデザインを行いたい場合にご利用下さい。

まとめ

CDを手にした人にとって歌詞カードやライナーノーツは、ミュージシャンのメッセージをより明確に伝える翻訳機のようなものです。かつて私もワクワクしながら読みふけっていたことがあります。歌詞などは特に行間や字間、漢字かひらがなかなどによって驚くほど印象は異なりますし、加えて紙質によって温かみなども感じることも出来ます。歌詞などは耳コピしていた言葉と実は違っていたりということもおきたりするのも醍醐味かもじれません。配信やサブスクリプションが多くなった今だからこそフィジカルにしかあり得ない表現が投げ込み印刷にはあるのではないでしょうか。

CDプレス・ジャケットデザイン|EXTREME-LAB

紙ジャケット4パネルの「中面継目」とは何か?メリットとデメリットをご紹介

ここ数年、従来の定番商品だったジュエルケースよりも紙ジャケットのご注文が上回ってまいりましたが、紙ジャケット4パネルの「中面継目」についてのご質問を定期的にいただくので今回記事にまとめさせていただきました。これから紙ジャケット4パネルでのご注文をお考えのお客様はぜひ参考にご覧頂ければ幸いです。

中面継目とはなにか?

通常の紙ジャケットE式4パネルはジャケットを見開いた時に左右のページの間に白い余白ができるのですがこれを弊社では「中面継目」とよんでおります。何故継目が出来てしまうかというと、元の紙ジャケットテンプレートの展開図が継目が出来てしまうような仕様になっているためです。これは、中面に継目をもうけたほうがジャケットを開閉しやすいということ、そしてコスト面での理由があります。変わって、紙ジャケットA式は基本的すべて「中面継目なし」となっています。

通常の紙ジャケットE式は「中面継目あり」

通常の紙ジャケットE式は中面の継目があります。以下は弊社の「K4-01」というテンプレートの展開図ですが、サイズは 縦126mm×横125mm×背3mm 、ポケットは1つで見開き状態の右側にあり、ポケットには切込あり、内側からCDや歌詞カードを封入する仕様となっております。

 

中面継目あり:展開図

中面継目あり

表紙に当たる部分が「COVER」、裏面が「BACK」、中面左側が「INSIDE COVER」、中面右側が「INSIDE BACK」となります。センターで折り返して糊付する仕様ですので、シンプルで汎用性の高い作りとなっております。展開図をご覧いただくと分かるかと思いますが、中面左右のページが繋がっておりませんので、このまま組み立てることにより中央に白い余白が出来ることとなります。

紙ジャケットE式で「中面継目なし」も可能

通常のE式より若干料金が上がってしまいますが中面に継目のない紙ジャケットE式のご依頼も可能です。以前は…というか現在でも行っておりますが、この継目をなくすために紙の裏面に印刷を行うという方法をとっておりました。つまり継目の白い部分に印刷をしてしまうということです。しかしその場合、表面と裏面とで紙質が異なるため色の誤差が発生してしまうので最近ではほとんど行っておりません。※弊社に関してですが。下記が中面継目なしの展開図となります。中面にあたる左右ページに切れ目がありませんので、中面が繋がった状態で組み立てられることとなります。

中面継目なし:展開図

中面継目なし

紙ジャケットA式はすべて「中面継目なし」

紙ジャケットA式についてはすべて中面継目なしの仕様となっております。それは「紙ジャケットE式とA式の違い」のページにも記載しておりますが、E式は上記にも述べましたように組み立てる上で発生してしまう左右の切れ目部分です。変わってA式は左右ページにまたいで一枚の紙を貼付するので中面に継目がありません。

中面継目なしのメリットとデメリット

「中面継目なし」については左右にまたがったイラストや写真などを使用する際には絵柄を途切れさせずに表示出来るという利点がありますが、若干コストが上がってしまうというデメリットがあります。逆に「中面継目あり」はコストが安いというメリットがありますが、絵柄が途切れてしまいます。

まとめ

やはりデザインをより良く見せるという意味においては、中面が繋がっている方が圧倒的に見栄えは良いかと思います。コストが上がってしまうとはいえ、そこまで大きな差ではございません。ただ、紙ジャケット4パネルのテンプレートは全部で9種類ありますが、そのうち中面継目なしは1ポケットのタイプと、2ポケットのタイプの2種類のみです。ジャケット本体自体のサイズをこだわりたいという場合は中面継目なしのほうがバリエーション豊富ですので選択肢は広がるかと思います。コスト的な観点、デザイン的な観点、サイズの観点から最適なジャケットをお選びいただくことをお勧めいたします。