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投稿日時: 2014-08-16



ナンバーガールのアルバムにおいて、
のちのZAZEN BOYZへと変貌していく向井秀徳の葛藤や 憧憬、思考・スタイルが最も剥き出しにさらけ出されたアルバムではないだろうか。

そこにはロックというすでに用意された大いなる難題に挑み、自らが築き上げたものを蹴り倒してしまおうとする一人の男の悲壮や哀愁すらも感じずにはいられない。
思春期に実家から飛び出したいけど飛び出せず、怒りや自己嫌悪にもがきつつ、与えられた枠組みの中で、狂った答案用紙を提出する問題児のような、禅問答する一人の男とその仲間たちの日本ロック史において非常に重要なアルバムだと思う。

音源に関する感想はひとまずおいておいて、
このジャケットもまた日本のロック史において重要な礎を築いたのかもしれない。
このジャケットに限らず、すべてのナンバーガール作品を手がけた「三栖一明」氏のイメージは間違いなく日本のロック史を描いた一人であろう。

といっても詳しく三栖一明氏のことを知らないので以下のサイトを見るとその背景がよく分かる。
http://www.salu-pro.com/4stst/library/librarymisu01.html


ナンバーガールのアルバムを通して感じるもの。
アルバムジャケットを通して感じるもの。
下手とは何か、巧いとは何か。

ラスコーの壁画や縄文時代の土器・土偶が下手だどうのと言う事はナンセンスだと思うし、
本来すべての芸術作品に対してそういった評価はナンセンスなんだと思う。
向井秀徳の素描は決してデッサン的な視点からいくと巧いとはいいがたいものかもしれない。
しかしそこには味がある。
「味」というものは、曖昧で漠然とした感覚的な逃げ道にもなりかねないのだが
そこを三栖一明がしっかり料理してくれている。

限りなくピュアで我欲に悶絶する魂の輪郭を
このアルバムに感じる事が出来る。


投稿日時: 2011-10-22



第31回目はjay ryan(ジェイ・ライアン)制作「EXCELLENT ITALIAN GREYHOUND」!!

SHELLACは良い!
音楽はもちろんジャケットも毎回はずれがなくて、その存在同様になんともつかみ所のないスティーブ・アルビニの美意識を象徴するかのようなビジュアルイメージを毎度届けてくれます。

「EXCELLENT ITALIAN GREYHOUND」は今のところ一番新しい彼らの作品ですが、スリーブケースに描かれた無数の犬のイラスト。これを描いているのがJay Ryan(ジェイ・ライアン)氏。少し日本のマンガっぽいテイストも感じますが、キュートだけどなんか変な雰囲気の漂う不思議なイラストです。
「ほぉ〜、こういうテイストで今回はきたのか」とスリーブケースからジャケットを取り出すと、今度はカラフルな野菜やフルーツの中にお座りするITALIAN GREYHOUNDの写真が登場。イラストから一気に写真で、おもわずニヤリとしてしまいます。(よくみると表面加工がしてあったりと芸が細かい。)
特にこのジャケは全体を通して書体の選び方やレイアウト、レーベル面も含めセンスが良くて、一言で言うと「粋」なんです。
フォトグラファーはJOEL LARSONという方。全く知らなかったのですが、検索して調べてみるととてもかっこいい写真を撮っている人でした。

こういうクリエイター達とひとつの作品を作り上げられるのもSHELLACというバンドのサウンドがつくりだした一つのマジックなのかもしれません。

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投稿日時: 2010-09-10



第30回目はJamie Reid(ジェイミー・リード)制作「NEVER MIND THE BOLLOCKS」!!

パンクロック=ピストルズ=Jamie Reid(ジェイミー・リード)というくらい象徴的なこのジャケット。一度見たら目に焼きつくショッキングピンクとイエローのコントラスト。衝動や反発、エネルギーの全てが爆発したようなパワーを感じます。

Jamie Reid(ジェイミー・リード)といえば、エリザベス女王のコラージュでも有名ですが個人的にはこちらの「NEVER MIND THE BOLLOCKS」のイメージのほうが好きです。
いうなればタイポグラフィのみで構成されたデザインな訳ですが、説明的なものを一切排除した・・・というよりパンクロックの生まれた瞬間の赤ん坊の姿と思えるようなピュアなイメージです。

ウォーホルのバナナジャケなどと同様に何十年も経った現在でさえ全く古臭さを感じないこのデザイン、そしてパンクロックはきっとあと何十年後も若者を熱狂させるんだろうな。

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投稿日時: 2010-09-03



第29回目はRobert Fisher(ロバート・フィッシャー)制作「NEVER MIND」!!

いわずと知れた90年代最も有名といっても過言ではないこのジャケ。リアルタイムで体感していたので色々な思いでが蘇ってきます。

90年代最も有名なジャケットとはいえ表1以外はそんなにインパクトあるわけではなく、当時は1ドル札が釣り針餌に合成されているところが合成感が出すぎていてあまり好きではなかったです。
しかし1ドル札に関してはカート・コバーンの意向で決まったことらしいですね。そして時間が経つにつれ、合成のクオリティとかテクニック以上に重要なエネルギーを感じるようになりました。

このジャケを見ていつも思うのは、アイデアはシンプルな方が良いということです。そして初期衝動のテンションやエネルギー。
「プール」「赤ちゃん」。プラスアルファで1ドル札。

シンプルだけどオリジナル。
爆発しそうなシュチュエーション。
音楽も然り、このジャケットも唯一無二な銘ジャケットだと思います。

「ニルヴァーナ?聴かないけど、あの赤ちゃんの奴でしょ」
・・・ってなる訳で、それは間違いなく名盤なのだと思います。


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投稿日時: 2010-08-10



第28回目はJeff Nelson(ジェフ・ネルソン)制作「Complete Discography」!!

しばらく更新が滞ってしまいましたので今回はハードな感じでひとつ。いわずと知れたハードコア・パンクの代表的なバンド「MINOR THREAT(マイナー・スレット)」。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなどによって「In My Eyes」という曲がカバーされているので有名ですね。


彼らといえばこのジャケ。このジャケといえばハードコア!!っていうくらいこのシーンのイメージを象徴しています。
Susie J Horgan(スージー・ジョセフソン)によって撮影されたこの写真。色使いはブルーノートっぽいですが、ブルーノートとは全く違ったエネルギーを放っております。良いジャケットの条件の一つとして「時代の空気」を感じるものがあると思います。作り方によっては何十年も経つとダサくなってしまうものもありますが、リアルなものほど時が経つほどカッコよくなるものです。このアルバムが正にそれで、当時のシーンを知らずとも伝わる空気感があります。

CD仕様ではレーベル面やバックインレイ、中面などのグラフィックもカッコよく、とくに裏面の犬と歩いている写真は空間を有功に使った構成で表紙に持ってきてもいいくらいCOOLです。

余談として某スポーツ・ブランドが広告に無断流用する事件もありました。

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