【Jay Ryan/ジェイ・ライアン】EXCELLENT ITALIAN GREYHOUND/SHELLAC

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jay ryan(ジェイ・ライアン)制作「EXCELLENT ITALIAN GREYHOUND」。

SHELLACは良い!
音楽はもちろんジャケットも毎回はずれがなくて、その存在同様になんともつかみ所のないスティーブ・アルビニの美意識を象徴するかのようなビジュアルイメージを毎度届けてくれます。

「EXCELLENT ITALIAN GREYHOUND」は今のところ一番新しい彼らの作品ですが、スリーブケースに描かれた無数の犬のイラスト。これを描いているのがJay Ryan(ジェイ・ライアン)氏。少し日本のマンガっぽいテイストも感じますが、キュートだけどなんか変な雰囲気の漂う不思議なイラストです。
「ほぉ~、こういうテイストで今回はきたのか」とスリーブケースからジャケットを取り出すと、今度はカラフルな野菜やフルーツの中にお座りするITALIAN GREYHOUNDの写真が登場。イラストから一気に写真で、おもわずニヤリとしてしまいます。(よくみると表面加工がしてあったりと芸が細かい。)
特にこのジャケは全体を通して書体の選び方やレイアウト、レーベル面も含めセンスが良くて、一言で言うと「粋」なんです。
フォトグラファーはJOEL LARSONという方。全く知らなかったのですが、検索して調べてみるととてもかっこいい写真を撮っている人でした。

こういうクリエイター達とひとつの作品を作り上げられるのもSHELLACというバンドのサウンドがつくりだした一つのマジックなのかもしれません。

【Jamie Reid/ジェイミー・リード】NEVER MIND THE BOLLOCKS/Sex Pistols

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Jamie Reid(ジェイミー・リード)制作「NEVER MIND THE BOLLOCKS」。

パンクロック=ピストルズ=Jamie Reid(ジェイミー・リード)というくらい象徴的なこのジャケット。一度見たら目に焼きつくショッキングピンクとイエローのコントラスト。衝動や反発、エネルギーの全てが爆発したようなパワーを感じます。

Jamie Reid(ジェイミー・リード)といえば、エリザベス女王のコラージュでも有名ですが個人的にはこちらの「NEVER MIND THE BOLLOCKS」のイメージのほうが好きです。
いうなればタイポグラフィのみで構成されたデザインな訳ですが、説明的なものを一切排除した・・・というよりパンクロックの生まれた瞬間の赤ん坊の姿と思えるようなピュアなイメージです。

ウォーホルのバナナジャケなどと同様に何十年も経った現在でさえ全く古臭さを感じないこのデザイン、そしてパンクロックはきっとあと何十年後も若者を熱狂させるんだろうな。

【Robert Fisher/ロバート・フィッシャー】NEVER MIND/NIRVANA

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Robert Fisher(ロバート・フィッシャー)制作「NEVER MIND」。

いわずと知れた90年代最も有名といっても過言ではないこのジャケ。リアルタイムで体感していたので色々な思いでが蘇ってきます。

90年代最も有名なジャケットとはいえ表1以外はそんなにインパクトあるわけではなく、当時は1ドル札が釣り針餌に合成されているところが合成感が出すぎていてあまり好きではなかったです。
しかし1ドル札に関してはカート・コバーンの意向で決まったことらしいですね。そして時間が経つにつれ、合成のクオリティとかテクニック以上に重要なエネルギーを感じるようになりました。

このジャケを見ていつも思うのは、アイデアはシンプルな方が良いということです。そして初期衝動のテンションやエネルギー。
「プール」「赤ちゃん」。プラスアルファで1ドル札。

シンプルだけどオリジナル。
爆発しそうなシュチュエーション。
音楽も然り、このジャケットも唯一無二な銘ジャケットだと思います。

「ニルヴァーナ?聴かないけど、あの赤ちゃんの奴でしょ」
・・・ってなる訳で、それは間違いなく名盤なのだと思います。

【Jeff Nelsn/ジェフ・ネルソン】Complete Discography/MINOR THREAT

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Jeff Nelson(ジェフ・ネルソン)制作「Complete Discography」!!

しばらく更新が滞ってしまいましたので今回はハードな感じでひとつ。いわずと知れたハードコア・パンクの代表的なバンド「MINOR THREAT(マイナー・スレット)」。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなどによって「In My Eyes」という曲がカバーされているので有名ですね。

彼らといえばこのジャケ。このジャケといえばハードコア!!っていうくらいこのシーンのイメージを象徴しています。
Susie J Horgan(スージー・ジョセフソン)によって撮影されたこの写真。色使いはブルーノートっぽいですが、ブルーノートとは全く違ったエネルギーを放っております。良いジャケットの条件の一つとして「時代の空気」を感じるものがあると思います。作り方によっては何十年も経つとダサくなってしまうものもありますが、リアルなものほど時が経つほどカッコよくなるものです。このアルバムが正にそれで、当時のシーンを知らずとも伝わる空気感があります。

CD仕様ではレーベル面やバックインレイ、中面などのグラフィックもカッコよく、とくに裏面の犬と歩いている写真は空間を有功に使った構成で表紙に持ってきてもいいくらいCOOLです。

余談として某スポーツ・ブランドが広告に無断流用する事件もありました。

【Stefan Sagmeister/ステファン・サグマイスター】Set The Twilight Reeling/Lou Reed

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Stefan Sagmeister(ステファン・サグマイスター)制作「Set The Twilight Reeling」。

このジャケット。深紫のプラケースに入れるとLou Reed(ルー・リード)の目から放射されている線が消えて、写真の輪郭のみがわずかに浮かび上がってくるというギミックがあるのです。
そうと知らずに購入して、家で開けた時の驚きは今でも覚えております。レコードからCDになったことで表現できることが少なくなったと言われていましたが、それを逆手に取ったCDならではのアイデアに感心しました。同じギミックはh.p.zinkerの作品でもやっているのですが、要は参考書などによくある赤い下敷きみたいので答えの部分だけが消えるようなものです(笑)。

このStefan Sagmeister(ステファン・サグマイスター)。
なかなか曲者で、他にもローリング・ストーンズやスケルトン・キー、エアロスミスなども手がけています。
トーキング・ヘッズのボックスセット「ワンス・イン・ア・ライフタイム」ではグラミー賞ベスト・ボックスト・オア・スペシャル・リミテッド・エディション・パッケージ賞(長い・・・)を受賞しているのです。

タイポに凝ったものを多く作っており、唯一無二の異彩を放っています。

【dinosaur jr/ダイナソー・ジュニア】Hand It Over/Dinosaur Jr

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Dinasaur Jr(ダイナソー・ジュニア)制作「Hand It Over」。

実のところ表紙の粘土細工は誰の制作かクレジットされていないので、不明なのですがお気に入りのジャケットなので紹介します。

そう、まさしくJマスシス節全開のこのジャケの雰囲気。
ゆる~い感じ。だけどどっかカッコいい。
個人的にはケース裏の「羽の生えた顔」が空を飛んでいるグラフィックも好きです。それはCGだろうけど、基本的にDinasaur Jrのジャケットは手書き・アナログ感のあるものが多いです。

そして流行りに流されていないところが、10年以上たってもまったく色あせることなく「よくわからんが何かカッコいい」ものであり続けられるのでしょう。

Dinasaur JrはTシャツカッコいいのが多いです。
昔レディングでJマスシス自身が着ていた「牛がスキーしている」Tシャツ欲しかったな~。

【Barry Godber/バリー・ゴッドバー】クリムゾン・キングの宮殿/KING CRIMSON

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Barry Godber(バリー・ゴッドバー)制作「クリムゾン・キングの宮殿」。

インパクト大!!なこのイラスト。間違いなく歴史に残るジャケットTOP10に入るでしょう。
まずジャケのイラストでハートを鷲掴み!!そしてオープニング曲の21st Century Schizoid Manで完全にノックアウト。なアルバムです。

赤と青で彩られた、なんとも形容しがたい表情。画面いっぱいに広がる摩訶不思議なジャケットはKING CRIMSONの音楽と寸分の狂いがないほどに調和して、「狂気」と「美」の世界観を作り出しています。

描いたのはチェルシー・アート・カレッジの学生、Barry Godber(バリー・ゴッドバー)。この絵を残して24歳という若さで他界した人物。まさにその短い生涯のエネルギーが凝縮されたような、物凄いパワーを持った絵だと思います。
何気に中面のタイポの使い方もGOOD!!

しかし、ジャケと音楽。ともにかなりアバンギャルドなこのアルバムが初登場全英5位。そして最終的にはビートルズの「ABBEY ROAD」を抜いてトップになってしまうなんて、日本ではなかなか考えられないことです。

1曲単位の配信などが多くなってきた今、5曲を44分に渡って構成されたこの様な作品はアルバムの意味を再認識させてくれます。

【Pushead/パスヘッド】St. Anger/Metallica

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Pushead(パスヘッド)制作「[St. Anger」。

パンクやメタル、ハードコアなどのシーンでは必ずどこかで見たことがあるはずのイラスト。今回のMetallica(メタリカ)の様な大御所から、全く名前も知らないようなバンドまで幅広く手がけています。

彼の作品は髑髏が代名詞といっても過言でないくらいよく登場するアイコンなので、この「St. Anger」のアルバムジャケットを最初見たときは一目でPushead(パスヘッド)と分かりませんでした。
けど裏返してみたらPushead節が炸裂していました(笑)。

今作は一目見たときのインパクトもあるし、バンドのエネルギーもあふれ出さんばかりの力作だと思います。
いわゆるローブロー・アートに括られるであろうアーティストですが、その世界ではもはやメタリカ位の大御所じゃないでしょうか。

そんな彼らが表ジャケットでバンド名もアルバム名も載せずに世の中に発信する姿勢には見習うべきものがあります。

【Robert Crumb/ロバート・クラム】Cheap Thrills/Big Brother & the Holding Company

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Robert Crumb(ロバート・クラム)制作「[Cheap Thrills」。

ジャニスが所属時のこの作品。
色んなパロディネタにされる位素晴らしいジャケットです。
中学生くらいの時初めてジャケを見た時はジャニス自身を全く知らなかったけど、とりあえずカッコいいジャケだからカッコいい音楽に違いない!!と思いました。

いかにもアメリカのコミック。アメリカの雰囲気。
きっとアメコミ見たことない人もアメリカにいったことない人にもそんな印象をあたえます。

コマ割りされたそれぞれのセリフは曲名だったり、メンバー名だったりしますがなんとも顔がほころんでしまうような賑やかさがあります。

写真同様、イラストも秀逸なものはそれだけでレコードジャケットやCDジャケットを成立してしまうパワーを持っています。まさしくそんなジャケットです。

【KEEF/キーフ】AFFINITY/AFFINITY

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KEEF(キーフ)制作「AFFINITY」。

KEEF(キーフ)といえば、ヒプノシスやロジャー・ディーンと肩を並べるカバーアートの巨匠。彼らと同じく、一目見ればKEEF(キーフ)と分かるほど自分の世界観を確立しています。

ゲイトフォールドのジャケットというのは大喜利に似ていると思います。まず「○○と解きまして」という表1に対して、「その心は」の表4。必ずしもスッキリしたスマートな答えも必要なければ何かに縛られる必要もないのだけど、いいジャケットはその見開きに「うまい!」とか「そうきたか~」という感情を抱いてしまいます。

このAFFINITY(アフィニティ)のジャケット。水辺で佇んで番傘をもった人物。視線の先に二羽の白鳥。それがブルーとピンクの色合いでなんとも幻想的で不思議なイメージを作り出しています。
番傘と色合いを除けばなんでもない普通の風景となってしまうでしょうが、逆に言えばなんでもないはずの風景をこんなにも幻想的で物語までをも想像させてくれるジャケットにしているのです。

ヒプノシス、ロジャー・ディーンと違い、KEEF(キーフ)の作品にはどこか「物悲しさ」や「ノスタルジック」といったストーリーを感じさせます。それはKEEF(キーフ)が後に映像制作へと方向転換していったことも何か繋がるのかもしれません。

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