【Pushead/パスヘッド】St. Anger/Metallica

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Pushead(パスヘッド)制作「[St. Anger」。

パンクやメタル、ハードコアなどのシーンでは必ずどこかで見たことがあるはずのイラスト。今回のMetallica(メタリカ)の様な大御所から、全く名前も知らないようなバンドまで幅広く手がけています。

彼の作品は髑髏が代名詞といっても過言でないくらいよく登場するアイコンなので、この「St. Anger」のアルバムジャケットを最初見たときは一目でPushead(パスヘッド)と分かりませんでした。
けど裏返してみたらPushead節が炸裂していました(笑)。

今作は一目見たときのインパクトもあるし、バンドのエネルギーもあふれ出さんばかりの力作だと思います。
いわゆるローブロー・アートに括られるであろうアーティストですが、その世界ではもはやメタリカ位の大御所じゃないでしょうか。

そんな彼らが表ジャケットでバンド名もアルバム名も載せずに世の中に発信する姿勢には見習うべきものがあります。

【Robert Crumb/ロバート・クラム】Cheap Thrills/Big Brother & the Holding Company

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Robert Crumb(ロバート・クラム)制作「[Cheap Thrills」。

ジャニスが所属時のこの作品。
色んなパロディネタにされる位素晴らしいジャケットです。
中学生くらいの時初めてジャケを見た時はジャニス自身を全く知らなかったけど、とりあえずカッコいいジャケだからカッコいい音楽に違いない!!と思いました。

いかにもアメリカのコミック。アメリカの雰囲気。
きっとアメコミ見たことない人もアメリカにいったことない人にもそんな印象をあたえます。

コマ割りされたそれぞれのセリフは曲名だったり、メンバー名だったりしますがなんとも顔がほころんでしまうような賑やかさがあります。

写真同様、イラストも秀逸なものはそれだけでレコードジャケットやCDジャケットを成立してしまうパワーを持っています。まさしくそんなジャケットです。

【KEEF/キーフ】AFFINITY/AFFINITY

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KEEF(キーフ)制作「AFFINITY」。

KEEF(キーフ)といえば、ヒプノシスやロジャー・ディーンと肩を並べるカバーアートの巨匠。彼らと同じく、一目見ればKEEF(キーフ)と分かるほど自分の世界観を確立しています。

ゲイトフォールドのジャケットというのは大喜利に似ていると思います。まず「○○と解きまして」という表1に対して、「その心は」の表4。必ずしもスッキリしたスマートな答えも必要なければ何かに縛られる必要もないのだけど、いいジャケットはその見開きに「うまい!」とか「そうきたか~」という感情を抱いてしまいます。

このAFFINITY(アフィニティ)のジャケット。水辺で佇んで番傘をもった人物。視線の先に二羽の白鳥。それがブルーとピンクの色合いでなんとも幻想的で不思議なイメージを作り出しています。
番傘と色合いを除けばなんでもない普通の風景となってしまうでしょうが、逆に言えばなんでもないはずの風景をこんなにも幻想的で物語までをも想像させてくれるジャケットにしているのです。

ヒプノシス、ロジャー・ディーンと違い、KEEF(キーフ)の作品にはどこか「物悲しさ」や「ノスタルジック」といったストーリーを感じさせます。それはKEEF(キーフ)が後に映像制作へと方向転換していったことも何か繋がるのかもしれません。

【Roger Dean/ロジャー・ディーン】Yessongs/Yes

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Roger Dean(ロジャー・ディーン)制作「Yessongs」。

2度目の登場、Roger Dean(ロジャー・ディーン)のこの作品はまさにロジャーワールド全開の、なんとも想像力を刺激するジャケットです。3枚組みで、ゲイトフォールドに広がるどこかの惑星。岩の上に佇んで空を眺める人。その背中に様々な物語をめぐらせてしまいます。

ロジャー・ディーンのジャケットはアートとして部屋に
飾っておきたい!と思わせる、レコードサイズを意識した作品だなぁとつくづく思います。

当時の中でもこのYesというバンド、そしてロジャー・ディーンというアーティストがやっていたことはかなり革新的だったはずで、それを最先端を走る彼らが先駆して行っていたことは非常に重要な意味があると思います。

それにしても映画Avatar(アバター)の世界観はかなりロジャー・ディーンの影響あるな~と感じる人も多いのでは。まさにロジャー・ディーンの世界が3Dになって動いている!!ドラゴンやら宙に浮かぶ岩だったりと共通項はかなり多いです。
個人的にはAvatar(アバター)はとても面白かったです。表現の方法も色々進化しているんだなと実感しました。

ただ映画とは違い、1枚の絵からそれぞれがそれぞれの物語を思い描けるということはジャケットならではのロマンがあるような気がします。